新カード・タイプ:策略

策略とは、当該セットに登場する新たなカード・タイプである。それらはゲーム開始時に統率領域に置かれ、そこからそれらの能力はゲームに(場合によってはゲーム開始前から)影響を及ぼす。

《世界編み》
策略
(この策略を統率領域に表向きに置いた状態でゲームを始める。)
あなたのカードプールにあるすべてのカードが、ゲーム開始時にあなたのライブラリーまたは統率領域に置かれているかぎり、あなたがコントロールする土地は「{T}:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ。

* 策略はデッキに入れられることはない。その代わり、あなたはゲーム開始時に望む数の策略をカードプールから統率領域に置く。これらの策略は、ゲーム開始時は通常表向きに置かれる。ただし、それが秘策(「新キーワード:秘策」を参照)を持っている場合、ゲーム開始時は裏向きに置かれる。

* 策略は、デッキの最小サイズに必要なカード枚数には含まれない。(多くのドラフトでは、デッキの最小サイズは40枚となっている。)

* ドラフトした策略を必ずプレイする必要はない。ただし、策略を統率領域に入れることができる機会は、ゲーム開始時の一度のみとなる。その後に策略を統率領域に入れることはできない。

* プレイヤーが表向きに置いている策略は、いつでも確認することができる。また、プレイヤーが裏向きで置いている策略の数も知ることができるが、その内容を確認することはできない。

* 策略の常在型能力および誘発型能力は、それが統率領域で表向きに置かれている限り、その効果を発揮する。

* 策略は無色でマナ・コストを持たない。そして呪文として唱えることもできない。

* 策略はいかなる認定構築フォーマットにおいても使用不可である。ただし、キューブ・ドラフトといった他のリミテッド・フォーマットに含めることは可能である。
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新キーワード:秘策

秘策とは、いくつかの策略に見られるキーワードである。秘策を持つ策略は、ゲーム開始時に統率領域に裏向きで置かれる。あなたは優先権を持っている時に、いつでもそれを表向きにしてその能力を公開することができる。

《即応行動》
策略
秘策(この策略を統率領域に裏向きで置いた状態でゲームを始め、秘密裏にカード名を1つ指定する。あなたはいつでもこの策略を表向きにして、指定したカードの名前を公表してもよい。)
あなたがコントロールする指定した名前を持つクリーチャーは速攻を持つ。

* カードの名前を指定するのは、裏向きの策略を表向きにした時ではなく、ゲーム開始時に策略を統率領域に置く時である。

* 秘密裏にカードの名前を指定する方法はいくつかある。たとえば、その名前を紙片に記述して、裏向きに置かれた策略と一緒に置いておくのも一つの方法である。複数の裏向きで置かれた策略がある場合、それぞれに別のカードの名前を指定することができる。指定されたカードの名前が、どの策略に関連付けられているかを明確にすることが重要である。

* マジック・カードの名前を指定しなければならない。また、トークンの名前を指定することはできない(ただし、トークンの名前がカードの名前と一致するという稀な事例を除く。)

* ドラフト後に複数のゲームをプレイする場合、それぞれのゲームで別のカード名を指定することができる。

* 特別な処理として、あなたは裏向きの策略を表向きにしてもよい。これはあなたに優先権がある場合、いつでも行うことができる。これはスタックを使わないため、対応することはできない。表向きになった策略の能力はゲームに影響する。

* ゲーム終了後、あなたの統率領域に裏向きに置かれた策略はすべて表向きにし、他のプレイヤーに公開しなければならない。
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新キーワード:廃位

廃位とは、最多のライフを持つプレイヤーを攻撃したクリーチャーにボーナスを与える新たなキーワードである。

《マルチェッサの浸透者》
{2}{U}
クリーチャー ― 人間・ならず者
1/1
廃位(このクリーチャーが最多あるいは最多と同点のライフを持つプレイヤーを攻撃するたび、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
マルチェッサの浸透者がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。

廃位の公式ルールは以下の通り。

702.104.廃位

702.104a 廃位は誘発型能力である。「廃位」とは、「このクリーチャーが最多あるいは最多と同点のライフを持つプレイヤーを攻撃するたび、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。」を意味する。

702.104b クリーチャー1体が複数の廃位を持っている場合は、それぞれ誘発する。

* たとえそのコントローラーが最多のライフを持っていたとしても、クリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃した場合は、廃位は誘発しない。

* 一度廃位が誘発したら、能力が解決する前にプレイヤーのライフ総量がどうなろうが関係ない。たとえ能力の解決時に防御プレイヤーが最多のライフを持っていない場合でも、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。

* +1/+1カウンターはブロック・クリーチャーが指定される前にクリーチャーの上に置かれる。

* 双頭巨人戦では、最多あるいは最多と同点のライフを持つチームをクリーチャーが攻撃した場合に廃位は誘発する。
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