『エターナルマスターズ』 リリースノート 再録メカニズム「続唱」「エコー」「フラッシュバック」「混成マナ・シンボル」「刻印」「陰鬱」「プロテクション」「回顧」「スレッショルド」「サイクリング」「消失」
2016年6月8日 Magic: The Gathering再録メカニズム
『エターナルマスターズ』セットのカードはすべて、以前に他のマジックのセットに含まれていたものである。このため、キーワードや他のメカニズムはみな再録である。これらのメカニズムには、最後に登場したとき以降にルールが変更されているものはない。
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【続唱】
続唱は、呪文を唱えることで自分のライブラリーを掘り進み、呪文をもう1つ見つける能力である。見つけた呪文が運良く続唱を持っていれば、さらに別の呪文を見つけることができる。続唱は『アラーラ再誕』で初めて登場した。
《血編み髪のエルフ》
{2}{R}{G}
クリーチャー ― エルフ・狂戦士
3/2
速攻
続唱(あなたがこの呪文を唱えたとき、コストがこれより低い、土地でないカードが追放されるまであなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。それらの追放したカードを、無作為の順番で一番下に置く。)
* 続唱は、あなたがその呪文を唱えたときに誘発する。そのため続唱能力は、その呪文よりも先に解決されることになる。追放されたカードを唱えることを選んだなら、それはスタック上で、続唱を持つ呪文よりも上に置かれる。
* 続唱能力の解決時に、あなたはカードを追放しなければならない。この能力のうちあなたが選択できる部分は、最後に追放したカードを唱えるか唱えないかのみである。
* カードは表向きに追放する。それらのカードは、誰でも見ることができる。
* あなたが、最後に追放したカードを唱えるなら、あなたはそれを呪文として唱える。それは打ち消されることがある。そのカードが続唱を持っていれば、その新しい呪文の続唱能力が誘発し、その新しい呪文のためにこの手順を繰り返す。
* カードを追放し終わり、その最後のカードを(あなたがそれを唱えることを望んだなら)唱え終わった後で、その追放された残りのカードをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。あなたも他のどのプレイヤーも、それらのカードの順番を知ることはできない。
* コストがより低いカードが追放されなかったなら、あなたは自分のライブラリー全体を無作為の順番で置くことになる。これは実質的にライブラリーを切り直すことと同じだが、《心因検査器》のようなカードにおける「ライブラリーを切り直す」こととしては扱わない。
* 続唱を持つ呪文が打ち消されたとしても、その続唱能力は通常通り解決される。
* すでに(「マナ・コストを支払うことなく唱える」という)代替コストを使用してその呪文を唱えているので、それ以上そのカードのために他の代替コストを支払うことはできない。キッカー・コストのような追加コストを支払うことはできる。必要な追加コストがあるなら、それを支払わなければならない。
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【エコー】
エコーは、パーマネントのコストを2回に分けて支払う能力である。エコーは『ウルザズ・サーガ』ブロックで始めて登場し、その後『Modern Masters』にも登場した。
《霊体の先達》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 天使・スピリット
2/2
飛行、プロテクション(黒)
エコー{3}{W}{W}(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、これのエコー・コストを支払わないかぎりこれを生け贄に捧げる。)
霊体の先達が戦場に出たとき、あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
* エコーの支払いは常に選択的である。エコーの誘発型能力の解決時に、あなたがエコー・コストを支払うことができないか、支払わないことを選択したなら、あなたはそのパーマネントを生け贄に捧げる。
* あなたがコントロールするパーマネントのエコー能力は、直前のあなたのアップキープの開始時以降にそれが戦場に出たか、直前のあなたのアップキープの開始時以降にあなたがそれのコントロールを得たのであれば、誘発する。
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【フラッシュバック】
フラッシュバックは、呪文を墓地から唱えられる能力である。フラッシュバックは『オデッセイ』ブロックで初めて登場し、その後『イニストラード』ブロックにも登場した。
《陰謀団式療法》
{B}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。土地でないカード名1つを指定する。そのプレイヤーは自分の手札を公開し、その名前を持つカードをすべて捨てる。
フラッシュバック ― クリーチャー1体を生け贄に捧げる。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後、これを追放する。)
* カード・タイプに基づくものを含め、タイミングの制限や許諾に従う必要がある。たとえば、フラッシュバックを用いてソーサリーを唱えることができるのは、あなたが普通にソーサリーを唱えられるときのみである。
* フラッシュバックで呪文を唱えても、そのマナ・コストや点数で見たマナ・コストが変わることはない。通常のコストの代わりにフラッシュバック・コストを支払うのみである。
* 呪文を唱えるコストを増減する効果は、フラッシュバックで呪文を唱えるときに支払うコストにも影響する。
* フラッシュバックで唱えた呪文は、その後で必ず追放される。それが解決されたのか、打ち消されたのか、その他の理由でスタックを離れたのかには関係ない。
* あなたは、唱える以外の何らかの理由で墓地に置かれたものであっても、その呪文をフラッシュバックで唱えることができる。
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【混成マナ・シンボル】
混成マナ・シンボルは、2色のどちらのマナでも支払えるコストを表す。たとえば、{B/G}は{B}でも{G}でも支払うことができる。これは黒マナ・シンボルでも緑マナ・シンボルでもある。
《死儀礼のシャーマン》
{B/G}
クリーチャー ― エルフ・シャーマン
1/2
{T}:墓地から土地・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。
{B}, {T}:墓地からインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。
{G}, {T}:墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたは2点のライフを得る。
* コストに混成マナ・シンボルを1つ以上含む呪文を唱えたり能力を起動したりする際には、各混成マナ・シンボルをどのように支払うのかを選ぶ。
* カードの点数で見たマナ・コストを計算する場合、各混成マナ・シンボルは1とする。
* マナ・コストに混成マナ・シンボルを含むカードは、それを唱えるに際し何色のマナを支払ったとしても、常にその混成マナ・シンボルの両方の色である。
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【刻印】
刻印は、『ミラディン』と『ミラディンの傷跡』ブロックから再録した能力語である。これは、他のカードを追放して、そのカードの特性によって効果が決まるという、パーマネントの能力を示す。能力語にはルール上の意味はない。似た能力を関連付けるための単なる目印である。
《金属モックス》
{0}
アーティファクト
刻印 ― 金属モックスが戦場に出たとき、あなたはあなたの手札からアーティファクトでも土地でもないカード1枚を追放してもよい。
{T}:あなたのマナ・プールに、その追放されたカードの色1色のマナ1点を加える。
* 刻印の能力を持つパーマネントは、「その追放されたカード」や、そのパーマネント「によって追放されたカード」を参照する能力も持つ。これら2つの能力は関連している。2つ目の能力は刻印能力の結果として追放されたカードのみを参照する。他の能力によって追放されたカードは関係がない。
* 刻印の能力を持つパーマネントに、関連する能力が参照する追放されたカードが存在しないことがある。この状況は、刻印の能力によって追放されたすべてのカードが追放領域を離れた場合や、刻印の能力が選択可能でカードを追放しないことを選んだ場合や、刻印の能力が打ち消されたためにカードを追放できなかった場合など、様々な場合に生じる。その種の場合には、関連する能力が必要とする追放されたカードの特性値は定義されない。その能力の可能なかぎりの部分は効果を持つが、結局何の効果もないこともある。
* 刻印能力を持つパーマネントが戦場を離れ、その後戦場に戻ったなら、それは新しいオブジェクトである。それは、以前に戦場に存在していた間に追放されたカードとは関連していない。
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【陰鬱】
陰鬱は『イニストラード』ブロックから再録した能力語であり、ターン中それ以前にクリーチャーが死亡しているとより良くなる能力を示す。能力語にはルール上の意味はない。似た能力を関連付けるための単なる目印である。
《悲劇的な過ち》
{B}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。
陰鬱 ― このターンにクリーチャーが死亡していたなら、代わりに、ターン終了時まで、それは-13/-13の修整を受ける。
* 陰鬱の能力は、そのターンのそれ以前にクリーチャーが死亡していたかどうかのみを見る。そのクリーチャー・カードが依然として墓地にある必要はない。
* トークン・クリーチャーも死亡して、そのオーナーの墓地に行く。消滅するのは、その後である。
* 陰鬱の誘発型能力は「場合のルール」に従う。これらの能力が誘発するのは、そのターンそれ以前にクリーチャーが死亡していた場合のみである。そうでなければ誘発しない。別の言い方をするなら、そのターンにまだクリーチャーが死亡していないなら、その能力が誘発したことに対応してクリーチャーを死亡させようとしても、そのようにはできない。
* 陰鬱の能力は、クリーチャーが死亡していたかどうかのみを見る。クリーチャーが何体死亡していたかは関係ない。
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【プロテクション】
プロテクションは過去のマジックのセットでは頻繁に登場していた能力である。プロテクションは4通りの方法でパーマネントを他のオブジェクトから遮蔽する。
《ルーンの母》
{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/1
{T}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。色1色を選ぶ。ターン終了時まで、それはプロテクション(その選ばれた色)を得る。
* パーマネントがプロテクション(性質)を持つとは、以下の4つのことを意味する。
1) その性質を持つ発生源からのダメージがそのパーマネントに与えられるなら、それを軽減する。
2) その性質を持つオーラや装備品を、そのパーマネントにつけることはできない。
3) その性質を持つクリーチャーでは、そのパーマネントをブロックできない。
4) そのパーマネントは、その性質を持つ呪文やその性質を持つ発生源の能力の対象とならない。
* ここに示したもの以外のイベントが、軽減されたり不適正になったりはしない。プロテクション(白)を持つクリーチャーでも《神の怒り》によって破壊され、プロテクション(黒)を持つクリーチャーでも《大荒れの悪魔》の能力によって-5/-5の修整を受け、プロテクション(赤)を持つクリーチャーでも《地鳴りの踏みつけ》の制限を無視できない。
* パーマネントがプロテクションを得ることによって、スタック上にある呪文や能力の対象が不適正になることがある。呪文や能力の解決に際しそのすべての対象が不適正であれば、その呪文や能力は打ち消され、その対象に関係のない効果も含め一切の効果は発生しない。少なくとも1つの対象が依然として適正であれば、その呪文や能力は残りの対象に関して可能なかぎり適用され、その他の効果は依然として生じる。
* カードの中には「色1色を選ぶ ~ プロテクション(その選ばれた色)」と書かれているものがある。あなたは、これにより「アーティファクト」や「無色」を選ぶことはできない。なぜなら、それらは色ではないからである。
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【回顧】
回顧は、捨てる土地があるかぎり何回でも繰り返し呪文を墓地から唱えられる能力である。回顧は『イーブンタイド』で初めて登場した。
《炎の突き》
{R}
ソーサリー
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。炎の突きはそれに1点のダメージを与える。
回顧(あなたはあなたの墓地から、このカードを、他のコストの支払いに加えて土地・カード1枚を捨てることで唱えてもよい。)
* 回顧能力で呪文を唱えることは、次の2つの点を除いて、他の呪文を唱えることと同様に処理する。あなたはそれを、あなたの手札からではなく、あなたの墓地から唱える。あなたは、他のコストに加えて土地・カード1枚を捨てなければならない。
* カード・タイプに基づくものを含め、タイミングの制限や許諾に従う必要がある。たとえば、回顧を用いてソーサリーを唱えることができるのは、あなたが普通にソーサリーを唱えられるときのみである。
* あなたが墓地から唱えた回顧を持つカードが解決されるか打ち消されると、それはあなたの墓地に戻る。あなたはそれを、その回顧能力を用いて再び唱えてもよい。
* アクティブ・プレイヤー(そのターンを進行しているプレイヤー)が回顧を持つ呪文を唱えたなら、そのプレイヤーは、その呪文の解決後、他のプレイヤーがそのカードを墓地から取り除けるようになる前に、そのカードを再び唱えることができる。その理由は、呪文の解決直後にはアクティブ・プレイヤーが優先権を得ること、回顧で墓地から呪文を唱えるとそのカードはスタックに移動することから、他のプレイヤーにはそのカードが墓地を離れる前に何らかの影響を与えるチャンスがないからである。
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【スレッショルド】
スレッショルドは『オデッセイ』ブロックから再録した能力語で、あなたの墓地にカードが7枚以上あると有効になるような能力を示す。能力語にはルール上の意味はない。似た能力を関連付けるための単なる目印である。
《熊人間》
{1}{G}
クリーチャー ― 人間・熊・ドルイド
1/1
{T}:あなたのマナ・プールに{G}を加える。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、熊人間は+3/+3の修整を受ける。
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【タイプ・サイクリング】
タイプ・サイクリングでは、カード1枚を捨てて、あなたのライブラリーから特定の特性を持つカード1枚を探すことができる。タイプ・サイクリングは『スカージ』と『アラーラの断片』ブロックで様々な形で登場した。ただし、『エターナルマスターズ』のタイプ・サイクリングは、島サイクリングと沼サイクリングのみである。
《よじれた嫌悪者》
{5}{B}
クリーチャー ― ゾンビ・ミュータント
5/3
{B}:よじれた嫌悪者を再生する。
沼サイクリング{2}({2}, このカードを捨てる:あなたのライブラリーから沼・カード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。)
* タイプ・サイクリングは起動型能力である。起動型能力に関連する効果(たとえば、《もみ消し》や《ブライトハースの指輪》など)は、島サイクリングと沼サイクリングにも関係する。呪文に関係する効果(たとえば、《霊魂放逐》や《対抗呪文》)には関係しない。
* タイプ・サイクリング能力の解決時に、あなたは、指定されたタイプを持つカードであればどれを見つけてもよい。それには、基本でない土地も含まれる。あなたはまた、あなたのライブラリーに該当するカードがあったとしても、カードを見つけないことを選んでもよい。
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【消失】
消失は、クリーチャーが戦場に残る期間を限定する能力である。消失は『次元の混乱』で初めて登場した。
《カルシダーム》
{2}{W}{W}
クリーチャー ― ビースト
5/5
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
消失4(このクリーチャーは、時間カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、これの上から時間カウンター1個を取り除く。最後の1個を取り除いたとき、これを生け贄に捧げる。)
* 消失を持つパーマネントの上から最後の時間カウンターを取り除き、生け贄に捧げる能力が打ち消されたなら、そのパーマネントは、その上に時間カウンターが置かれていない状態で永続的に戦場に残る。消失の2つの誘発型能力は、どちらも再び誘発することはない。同様に、その上に時間カウンターが置かれていないパーマネントが消失を持つパーマネントのコピーになったなら、それは永続的に戦場に残る。その上に1個以上の時間カウンターが置かれているパーマネントが消失を持つパーマネントのコピーになったなら、それは通常通りに消失する。
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『エターナルマスターズ』セットのカードはすべて、以前に他のマジックのセットに含まれていたものである。このため、キーワードや他のメカニズムはみな再録である。これらのメカニズムには、最後に登場したとき以降にルールが変更されているものはない。
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【続唱】
続唱は、呪文を唱えることで自分のライブラリーを掘り進み、呪文をもう1つ見つける能力である。見つけた呪文が運良く続唱を持っていれば、さらに別の呪文を見つけることができる。続唱は『アラーラ再誕』で初めて登場した。
《血編み髪のエルフ》
{2}{R}{G}
クリーチャー ― エルフ・狂戦士
3/2
速攻
続唱(あなたがこの呪文を唱えたとき、コストがこれより低い、土地でないカードが追放されるまであなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。それらの追放したカードを、無作為の順番で一番下に置く。)
* 続唱は、あなたがその呪文を唱えたときに誘発する。そのため続唱能力は、その呪文よりも先に解決されることになる。追放されたカードを唱えることを選んだなら、それはスタック上で、続唱を持つ呪文よりも上に置かれる。
* 続唱能力の解決時に、あなたはカードを追放しなければならない。この能力のうちあなたが選択できる部分は、最後に追放したカードを唱えるか唱えないかのみである。
* カードは表向きに追放する。それらのカードは、誰でも見ることができる。
* あなたが、最後に追放したカードを唱えるなら、あなたはそれを呪文として唱える。それは打ち消されることがある。そのカードが続唱を持っていれば、その新しい呪文の続唱能力が誘発し、その新しい呪文のためにこの手順を繰り返す。
* カードを追放し終わり、その最後のカードを(あなたがそれを唱えることを望んだなら)唱え終わった後で、その追放された残りのカードをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。あなたも他のどのプレイヤーも、それらのカードの順番を知ることはできない。
* コストがより低いカードが追放されなかったなら、あなたは自分のライブラリー全体を無作為の順番で置くことになる。これは実質的にライブラリーを切り直すことと同じだが、《心因検査器》のようなカードにおける「ライブラリーを切り直す」こととしては扱わない。
* 続唱を持つ呪文が打ち消されたとしても、その続唱能力は通常通り解決される。
* すでに(「マナ・コストを支払うことなく唱える」という)代替コストを使用してその呪文を唱えているので、それ以上そのカードのために他の代替コストを支払うことはできない。キッカー・コストのような追加コストを支払うことはできる。必要な追加コストがあるなら、それを支払わなければならない。
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【エコー】
エコーは、パーマネントのコストを2回に分けて支払う能力である。エコーは『ウルザズ・サーガ』ブロックで始めて登場し、その後『Modern Masters』にも登場した。
《霊体の先達》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 天使・スピリット
2/2
飛行、プロテクション(黒)
エコー{3}{W}{W}(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、これのエコー・コストを支払わないかぎりこれを生け贄に捧げる。)
霊体の先達が戦場に出たとき、あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
* エコーの支払いは常に選択的である。エコーの誘発型能力の解決時に、あなたがエコー・コストを支払うことができないか、支払わないことを選択したなら、あなたはそのパーマネントを生け贄に捧げる。
* あなたがコントロールするパーマネントのエコー能力は、直前のあなたのアップキープの開始時以降にそれが戦場に出たか、直前のあなたのアップキープの開始時以降にあなたがそれのコントロールを得たのであれば、誘発する。
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【フラッシュバック】
フラッシュバックは、呪文を墓地から唱えられる能力である。フラッシュバックは『オデッセイ』ブロックで初めて登場し、その後『イニストラード』ブロックにも登場した。
《陰謀団式療法》
{B}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。土地でないカード名1つを指定する。そのプレイヤーは自分の手札を公開し、その名前を持つカードをすべて捨てる。
フラッシュバック ― クリーチャー1体を生け贄に捧げる。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後、これを追放する。)
* カード・タイプに基づくものを含め、タイミングの制限や許諾に従う必要がある。たとえば、フラッシュバックを用いてソーサリーを唱えることができるのは、あなたが普通にソーサリーを唱えられるときのみである。
* フラッシュバックで呪文を唱えても、そのマナ・コストや点数で見たマナ・コストが変わることはない。通常のコストの代わりにフラッシュバック・コストを支払うのみである。
* 呪文を唱えるコストを増減する効果は、フラッシュバックで呪文を唱えるときに支払うコストにも影響する。
* フラッシュバックで唱えた呪文は、その後で必ず追放される。それが解決されたのか、打ち消されたのか、その他の理由でスタックを離れたのかには関係ない。
* あなたは、唱える以外の何らかの理由で墓地に置かれたものであっても、その呪文をフラッシュバックで唱えることができる。
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【混成マナ・シンボル】
混成マナ・シンボルは、2色のどちらのマナでも支払えるコストを表す。たとえば、{B/G}は{B}でも{G}でも支払うことができる。これは黒マナ・シンボルでも緑マナ・シンボルでもある。
《死儀礼のシャーマン》
{B/G}
クリーチャー ― エルフ・シャーマン
1/2
{T}:墓地から土地・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。
{B}, {T}:墓地からインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。
{G}, {T}:墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたは2点のライフを得る。
* コストに混成マナ・シンボルを1つ以上含む呪文を唱えたり能力を起動したりする際には、各混成マナ・シンボルをどのように支払うのかを選ぶ。
* カードの点数で見たマナ・コストを計算する場合、各混成マナ・シンボルは1とする。
* マナ・コストに混成マナ・シンボルを含むカードは、それを唱えるに際し何色のマナを支払ったとしても、常にその混成マナ・シンボルの両方の色である。
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【刻印】
刻印は、『ミラディン』と『ミラディンの傷跡』ブロックから再録した能力語である。これは、他のカードを追放して、そのカードの特性によって効果が決まるという、パーマネントの能力を示す。能力語にはルール上の意味はない。似た能力を関連付けるための単なる目印である。
《金属モックス》
{0}
アーティファクト
刻印 ― 金属モックスが戦場に出たとき、あなたはあなたの手札からアーティファクトでも土地でもないカード1枚を追放してもよい。
{T}:あなたのマナ・プールに、その追放されたカードの色1色のマナ1点を加える。
* 刻印の能力を持つパーマネントは、「その追放されたカード」や、そのパーマネント「によって追放されたカード」を参照する能力も持つ。これら2つの能力は関連している。2つ目の能力は刻印能力の結果として追放されたカードのみを参照する。他の能力によって追放されたカードは関係がない。
* 刻印の能力を持つパーマネントに、関連する能力が参照する追放されたカードが存在しないことがある。この状況は、刻印の能力によって追放されたすべてのカードが追放領域を離れた場合や、刻印の能力が選択可能でカードを追放しないことを選んだ場合や、刻印の能力が打ち消されたためにカードを追放できなかった場合など、様々な場合に生じる。その種の場合には、関連する能力が必要とする追放されたカードの特性値は定義されない。その能力の可能なかぎりの部分は効果を持つが、結局何の効果もないこともある。
* 刻印能力を持つパーマネントが戦場を離れ、その後戦場に戻ったなら、それは新しいオブジェクトである。それは、以前に戦場に存在していた間に追放されたカードとは関連していない。
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【陰鬱】
陰鬱は『イニストラード』ブロックから再録した能力語であり、ターン中それ以前にクリーチャーが死亡しているとより良くなる能力を示す。能力語にはルール上の意味はない。似た能力を関連付けるための単なる目印である。
《悲劇的な過ち》
{B}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。
陰鬱 ― このターンにクリーチャーが死亡していたなら、代わりに、ターン終了時まで、それは-13/-13の修整を受ける。
* 陰鬱の能力は、そのターンのそれ以前にクリーチャーが死亡していたかどうかのみを見る。そのクリーチャー・カードが依然として墓地にある必要はない。
* トークン・クリーチャーも死亡して、そのオーナーの墓地に行く。消滅するのは、その後である。
* 陰鬱の誘発型能力は「場合のルール」に従う。これらの能力が誘発するのは、そのターンそれ以前にクリーチャーが死亡していた場合のみである。そうでなければ誘発しない。別の言い方をするなら、そのターンにまだクリーチャーが死亡していないなら、その能力が誘発したことに対応してクリーチャーを死亡させようとしても、そのようにはできない。
* 陰鬱の能力は、クリーチャーが死亡していたかどうかのみを見る。クリーチャーが何体死亡していたかは関係ない。
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【プロテクション】
プロテクションは過去のマジックのセットでは頻繁に登場していた能力である。プロテクションは4通りの方法でパーマネントを他のオブジェクトから遮蔽する。
《ルーンの母》
{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/1
{T}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。色1色を選ぶ。ターン終了時まで、それはプロテクション(その選ばれた色)を得る。
* パーマネントがプロテクション(性質)を持つとは、以下の4つのことを意味する。
1) その性質を持つ発生源からのダメージがそのパーマネントに与えられるなら、それを軽減する。
2) その性質を持つオーラや装備品を、そのパーマネントにつけることはできない。
3) その性質を持つクリーチャーでは、そのパーマネントをブロックできない。
4) そのパーマネントは、その性質を持つ呪文やその性質を持つ発生源の能力の対象とならない。
* ここに示したもの以外のイベントが、軽減されたり不適正になったりはしない。プロテクション(白)を持つクリーチャーでも《神の怒り》によって破壊され、プロテクション(黒)を持つクリーチャーでも《大荒れの悪魔》の能力によって-5/-5の修整を受け、プロテクション(赤)を持つクリーチャーでも《地鳴りの踏みつけ》の制限を無視できない。
* パーマネントがプロテクションを得ることによって、スタック上にある呪文や能力の対象が不適正になることがある。呪文や能力の解決に際しそのすべての対象が不適正であれば、その呪文や能力は打ち消され、その対象に関係のない効果も含め一切の効果は発生しない。少なくとも1つの対象が依然として適正であれば、その呪文や能力は残りの対象に関して可能なかぎり適用され、その他の効果は依然として生じる。
* カードの中には「色1色を選ぶ ~ プロテクション(その選ばれた色)」と書かれているものがある。あなたは、これにより「アーティファクト」や「無色」を選ぶことはできない。なぜなら、それらは色ではないからである。
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【回顧】
回顧は、捨てる土地があるかぎり何回でも繰り返し呪文を墓地から唱えられる能力である。回顧は『イーブンタイド』で初めて登場した。
《炎の突き》
{R}
ソーサリー
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。炎の突きはそれに1点のダメージを与える。
回顧(あなたはあなたの墓地から、このカードを、他のコストの支払いに加えて土地・カード1枚を捨てることで唱えてもよい。)
* 回顧能力で呪文を唱えることは、次の2つの点を除いて、他の呪文を唱えることと同様に処理する。あなたはそれを、あなたの手札からではなく、あなたの墓地から唱える。あなたは、他のコストに加えて土地・カード1枚を捨てなければならない。
* カード・タイプに基づくものを含め、タイミングの制限や許諾に従う必要がある。たとえば、回顧を用いてソーサリーを唱えることができるのは、あなたが普通にソーサリーを唱えられるときのみである。
* あなたが墓地から唱えた回顧を持つカードが解決されるか打ち消されると、それはあなたの墓地に戻る。あなたはそれを、その回顧能力を用いて再び唱えてもよい。
* アクティブ・プレイヤー(そのターンを進行しているプレイヤー)が回顧を持つ呪文を唱えたなら、そのプレイヤーは、その呪文の解決後、他のプレイヤーがそのカードを墓地から取り除けるようになる前に、そのカードを再び唱えることができる。その理由は、呪文の解決直後にはアクティブ・プレイヤーが優先権を得ること、回顧で墓地から呪文を唱えるとそのカードはスタックに移動することから、他のプレイヤーにはそのカードが墓地を離れる前に何らかの影響を与えるチャンスがないからである。
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【スレッショルド】
スレッショルドは『オデッセイ』ブロックから再録した能力語で、あなたの墓地にカードが7枚以上あると有効になるような能力を示す。能力語にはルール上の意味はない。似た能力を関連付けるための単なる目印である。
《熊人間》
{1}{G}
クリーチャー ― 人間・熊・ドルイド
1/1
{T}:あなたのマナ・プールに{G}を加える。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、熊人間は+3/+3の修整を受ける。
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【タイプ・サイクリング】
タイプ・サイクリングでは、カード1枚を捨てて、あなたのライブラリーから特定の特性を持つカード1枚を探すことができる。タイプ・サイクリングは『スカージ』と『アラーラの断片』ブロックで様々な形で登場した。ただし、『エターナルマスターズ』のタイプ・サイクリングは、島サイクリングと沼サイクリングのみである。
《よじれた嫌悪者》
{5}{B}
クリーチャー ― ゾンビ・ミュータント
5/3
{B}:よじれた嫌悪者を再生する。
沼サイクリング{2}({2}, このカードを捨てる:あなたのライブラリーから沼・カード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。)
* タイプ・サイクリングは起動型能力である。起動型能力に関連する効果(たとえば、《もみ消し》や《ブライトハースの指輪》など)は、島サイクリングと沼サイクリングにも関係する。呪文に関係する効果(たとえば、《霊魂放逐》や《対抗呪文》)には関係しない。
* タイプ・サイクリング能力の解決時に、あなたは、指定されたタイプを持つカードであればどれを見つけてもよい。それには、基本でない土地も含まれる。あなたはまた、あなたのライブラリーに該当するカードがあったとしても、カードを見つけないことを選んでもよい。
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【消失】
消失は、クリーチャーが戦場に残る期間を限定する能力である。消失は『次元の混乱』で初めて登場した。
《カルシダーム》
{2}{W}{W}
クリーチャー ― ビースト
5/5
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
消失4(このクリーチャーは、時間カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、これの上から時間カウンター1個を取り除く。最後の1個を取り除いたとき、これを生け贄に捧げる。)
* 消失を持つパーマネントの上から最後の時間カウンターを取り除き、生け贄に捧げる能力が打ち消されたなら、そのパーマネントは、その上に時間カウンターが置かれていない状態で永続的に戦場に残る。消失の2つの誘発型能力は、どちらも再び誘発することはない。同様に、その上に時間カウンターが置かれていないパーマネントが消失を持つパーマネントのコピーになったなら、それは永続的に戦場に残る。その上に1個以上の時間カウンターが置かれているパーマネントが消失を持つパーマネントのコピーになったなら、それは通常通りに消失する。
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