新メカニズム:一徹
 『エルドレインの王権』セットで初登場の能力語「一徹」は、特定の色へ専念していて呪文を唱えるためにその色のマナを3点以上支払った者への報奨を示す。能力語にはルール上の意味はない(能力語は、英語版では斜体で、日本語版では教科書体で書かれている)。

《カボチャ変化》
{3}{U}
インスタント
土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。カードを1枚引く。
一徹 ― この呪文を唱えるために青マナが3点以上支払われていたなら、食物・トークンを1つ生成する。(それは、「{2}, {T}, このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。」を持つアーティファクトである。)

•インスタントかソーサリーである呪文に一徹能力がある場合には、あなたはその呪文に記載されている順番で指示に従う。あなたが一徹の指示を処理するのは、その呪文の解決より先ではなく、それよりも上に記載されている他の処理より先でもない。
•何らかの効果によってマナ・コストを支払うことなく呪文を唱えることができる場合には、他のルールや効果によってマナを支払って唱えることが許可されていないかぎり、その呪文を唱えることを選んでそのマナ・コストを支払うことはできない。同様に、コスト減少効果がある場合には、その効果が許可しないかぎり、その減少を放棄することはできない。
•一徹の効果は、呪文を唱えるために実際に支払われたマナを見る。何らかの効果によって、マナをあなたの望む色やタイプの「マナであるかのように」支払うことが許可されている場合には、そうでなければ支払えないマナを支払うことが可能になるが、それによってその呪文を唱えるために支払ったマナの色やタイプが変わるわけではない。
•一徹の能力を持つ呪文をコピーするなら、そのコピーを唱えるためにマナを支払っていないので、その能力は適用されない。


セットのテーマ:食物
 エルドレインの次元には豊富な料理の伝統があり、甘い物、おいしい物、明らかにまずい物など多種多様である。このセットのカードの中には食物・アーティファクトを生成したり利用したりするものがいくつかあるので、望むならあなたもご馳走にありつくことができる。
《誘いの魔女》
{2}{B}
クリーチャー ― 人間・邪術師
1/3
誘いの魔女が戦場に出たとき、食物・トークンを1つ生成する。(それは、「{2}, {T}, このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。」を持つアーティファクトである。)
{2}, {T}, 食物1つを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは3点のライフを失う。
《ジンジャーブルート》
{1}
アーティファクト・クリーチャー ― 食物・ゴーレム
1/1
速攻
{1}:このターン、ジンジャーブルートは、速攻を持つクリーチャーによってしかブロックされない。
{2}, {T}, ジンジャーブルートを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。
•「食物」はアーティファクト・タイプである。クリーチャー(たとえば、《ジンジャーブルート》)に記載されていることがあるが、これはクリーチャー・タイプではない。
•何らかの効果が「食物」を参照するなら、それは食物・アーティファクトを意味する。食物・アーティファクト・トークンのみではない。たとえば、《誘いの魔女》の最後の能力を起動するために、あなたは《ジンジャーブルート》を生け贄に捧げることができる。
•1つの食物・トークンを生け贄に捧げることで複数のコスト支払いにあてることはできない。たとえば、食物・トークンを1つ生け贄に捧げて、それ自身の能力を起動し、同時に《誘いの魔女》の起動型能力も起動する、ということはできない。
•食物・トークンを生成するように指示する呪文の中には、対象を取るものがある。必要な対象をすべて選ばずにその呪文を唱えることはできない。また、対象がすべて不適正な対象になったなら、呪文は解決されず、あなたは食物を生成しない。すべてではなく一部の対象が不適正になった場合は、あなたは可能なかぎり処理を行う。それには食物を生成することも含まれる。
•なお間違っても、カードを実際に食べてはならない。


セットのテーマ:2枚目のカードを引く
 知は力なり!『エルドレインの王権』セットには、1ターン中のあなたの2枚目のカードを引くたびに誘発する能力が含まれている。
《フェアリーの荒らし屋》
{1}{U}
クリーチャー ― フェアリー・ならず者
1/2
瞬速
飛行
あなたが各ターンのあなたの2枚目のカードを引くたび、フェアリーの荒らし屋の上に+1/+1カウンターを1個置く。
•この誘発型能力は各ターン1回のみ誘発し得る。1枚目のカードを引いたときに、この能力を持つパーマネントが戦場にあったかどうかには関係ない。2枚目のカードを引いたときに、そのパーマネントが戦場になかったなら、その能力はそのターン中には誘発しない。3枚目、4枚目のカードを引いても誘発しない。
•何らかの効果によってカードを2枚以上引く場合は、その中にそのターンの2枚目に該当するカードがあれば、能力が誘発する。その能力が対象を取るなら、あなたがカードをすべて引き終わり、それらをすべて見て、あなたにカードを引くように指示した呪文や能力の解決がすべて終わった後で、その能力の対象を選ぶ。
•何らかの呪文や能力によって、「引く」という言葉を使わずにあなたの手札にカードが加えられる場合は、それはあなたが引いたカードではない。


再録メカニズム:混成マナ
 混成マナ・シンボルは、2色のうちどちらでも支払えるコストを表す。たとえば、{g/u}は{G}でも{U}でも支払える。これは緑マナ・シンボルであり、青マナ・シンボルでもある。
《雷声のカミツキガメ》
{g/u}{g/u}{g/u}{g/u}
クリーチャー ― 海亀・ハイドラ
4/4
あなたが、点数で見たマナ・コストが5以上の呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。
•コストに混成マナ・シンボルが含まれる呪文を唱えたり、そのような起動型能力を起動したりする際には、あなたは各混成マナ・シンボルにつきそれぞれ、それのためにどちらの色のマナを支払うつもりであるのかを選ぶ。これはあなたがモードを選んだりマナ・コストのXの値を選んだりするのと同じタイミングで行う。たとえば、あなたは《雷声のカミツキガメ》を、{G}{G}{G}{G}か{G}{G}{G}{U}か{G}{G}{U}{U}か{G}{U}{U}{U}か{U}{U}{U}{U}のいずれかを支払うことで唱える。
•2色の混成マナ・シンボル1つは、カードの点数で見たマナ・コストでは1として扱う。たとえば、《雷声のカミツキガメ》の点数で見たマナ・コストは4である。
•マナ・コストに混成マナ・シンボルが含まれているカードは、そのマナ・コストとして記載されているすべての色である。どのマナを支払って唱えたとしても関係ない。たとえば《雷声のカミツキガメ》は、緑マナのみを支払って唱えたとしても、緑であり青である。
•同様に、カードの固有色(この概念は、統率者変種ルールで使用される)にも、常にカードの混成マナ・シンボルにある両方の色が含まれる。《雷声のカミツキガメ》は、それを緑マナのみで唱えることができるが、統率者の固有色が緑のみである統率者デッキに入れることはできない。
サイクル:僻境と王国の土地
 『エルドレインの王権』セットには土地のサイクルが2つあり、一方はコモン、もう一方はレアである。これらは謎に満ちた僻境の奇景と王国の砦を示している。これら10枚の土地はすべて基本土地タイプを参照する。
《神秘の聖域》
土地 ― 島
({T}:{U}を加える。)
あなたが他の島を3つ以上コントロールしているのでないかぎり、神秘の聖域はタップ状態で戦場に出る。
神秘の聖域がアンタップ状態で戦場に出たとき、あなたの墓地からインスタントかソーサリーであるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたのライブラリーの一番上に置いてもよい。
《ヴァントレス城》
土地
あなたが島をコントロールしていないかぎり、ヴァントレス城はタップ状態で戦場に出る。
{T}:{U}を加える。
{2}{U}{U}, {T}:占術2を行う。
•「島」とは、「島」というサブタイプを持つ土地のことである。青マナを生み出せる土地のことではない。たとえば、《神秘の聖域》は島であるが、《ヴァントレス城》はそうではない。
•これらの土地は、戦場に出るに際し、すでに戦場にある土地を見る。それと同時に戦場に出る土地(たとえば、《風景の変容》によって同時に戦場に出る土地)は見ない。
•他の効果によりこの土地がタップ状態で戦場に出るなら、あなたが該当する基本土地タイプを持つ土地を十分な数コントロールしていたとしても、それはタップ状態で戦場に出る。
•コモンの方の土地(たとえば、《神秘の聖域》)は、タップ状態で戦場に出た後で呪文や能力によってそれをアンタップしても、それの最後の能力は誘発しない。
•コモンの方の土地は基本土地タイプを持つが、それは基本土地ではない。

サイクル:王国の遺物
 王国の五宮廷には、古代の伝説のアーティファクトがそれぞれ1つずつあり、宮廷の美徳を象徴している。これを使用すれば戦闘に役立つが、助けを借りるにはいささか高くつく。しかし、コストを下げる手段も存在する。
《魔法の鏡》
{6}{U}{U}{U}
伝説のアーティファクト
この呪文を唱えるためのコストは、あなたの墓地にありインスタントやソーサリーであるカード1枚につき{1}少なくなる。
あなたの手札の上限はなくなる。
あなたのアップキープの開始時に、魔法の鏡の上に知識カウンターを1個置き、その後魔法の鏡の上に置かれている知識カウンター1個につきカードを1枚引く。
•呪文の総コストを決定するには、あなたが支払うマナ・コストか代替コストに、コストの増加を加え、その後コストの減少を適用する。その呪文を唱えるための総コストがどうなっても、それの点数で見たマナ・コストは変わらない。
•コスト減少の能力は、遺物のコストのうち不特定マナの部分のみを減らす。色マナは支払う必要がある。
•あなたが呪文を唱えると宣言した後では、その呪文への支払いが終わるまで、どのプレイヤーも処理を行うことはできない。特に、対戦相手が遺物のコストの減少の量を変更することはできない。

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